2018/10/21
いろいろなサイトで盛り上がりを見せていますが、ファイザーがプロペシア・ジェネリックであるフィナステリド1mg 0.2mgの製造販売承認を取得しました。前回の記事フィナステリドの有効性で、インドのみ世界特許の縛りから外れているため、フィンペシア等のフィナステリド製剤を発売できるということを書きましたが、今回のファイザー社のフィナステリド錠は後発医薬品としては、日本初となります。2014年の特許切れに合わせた動きで、今後はファイザーだけでなく様々な製薬会社がジェネリックを販売していくと思われます。
製造販売承認取得、添付文書等の開示等すでに行っていますので、おそらくは来月(4月)頃からの発売になるのではないかと思われます。薬価が掲載されない製品ですので正確な価格は分かりませんが、初のジェネリック医薬品ということを考えると、おおよそ0.7~0.8掛けになると思われます。プロペシアの1錠の価格が250円なので、ファイザーのフィナステリドは1錠175円~200円といった感じとなり、そんなに安くはない印象です。ただ、今後はファイザーだけではなく、他の製薬会社が次々と参入してくることが予想されますから、価格競争で来年にはもっと安価にフィナステリドが使用できるようになります。ジェネリックと言っても医薬品のため、病院処方のみとなります。最大手のファイザーで、日本承認が得られているという安心感がありますし、これを契機に、今後どんどん薬価が下がって、患者さんの負担が少しでも減ることを願っています。