AGAブログ | 肌のクリニック

AGA治療専門の皮膚科医師のブログです。男性型脱毛症、薄毛、女性のFAGA治療や、発毛と育毛に役立つ知識を、医師の視点から発信しています。育毛業界の裏側や、問題点に対してもメスを入れていきます。

毛髪成長因子・育毛メソセラピー症例7

time 2016/08/24

症例7

数年前より頭頂部の薄毛が気になり始めた患者さんです。当院へ来院する前に、AGA専門クリニックでミノキシジルの内服剤(恐らく4mgか5mg)とフィナステリドの内服剤を処方されて飲んでいましたが、数週間で動悸の副作用が強くなり、自己中断したとのことでした。

来院時写真


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治療

動悸はミノキシジル内服では良く起こる副作用です。軽度の場合は様子を見ても問題ありませんが、症状が強くなったり、出現頻度が多くなれば中止しなければならないこともあります。また、検査で心不全兆候(むくみ、BNP上昇など)が出現した場合は、速やかにやめなければなりません。

通常当院では、この患者さんレベルの重症度であれば、最初からミノキシジル内服治療を勧めることはしません。動悸はミノキシジルの副作用であり、フィナステリドは継続しても良い旨を説明しましたが、患者さんご本人の希望として、副作用が起こったために内服薬は一切飲みたくないという希望でした。

外用剤による希望、再生因子のメソを希望したため、ミノキシジルは内服から外用に変更して、FGF1、FGF2、FGF7、FGF10、PDGF-AA配合の毛髪成長因子製剤を1日2回使用してもらい、2週間に1回当院で成長因子の育毛メソセラピーを行いました。

4カ月後写真

若干色味が変わってますが、両方ともフラッシュをたかずに撮影した写真です。


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頭頂部の薄毛の面積はだいぶ狭くなっています。患者さんの抜け毛等の自覚症状も改善しました。現在のところ副作用は何も起こっていません。この患者さんは3~4ヶ月で回復が認められましたが、ミノキシジル外用や再生因子の外用は、決して強い治療ではないため、重症度が高い人にはあまりお勧めしません。また、短期で効果が出ることは多くなく、最低でも6ヶ月は治療経過を見る必要性があります。

書いている人

医師 岩橋 陽介

医師 岩橋 陽介

東京の皮膚科・美容皮膚科「医療法人社団 肌のクリニック」の院長をしています。当院勤務の美容皮膚科医にも時々記事を書いてもらっています。 [医師紹介]

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